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夕刻、らぶが「ミナト」に帰ってきた。手にはバラの花束。

麦「?」
らぶ「綺麗でしょ~。jiwerちゃん家に遊びに行ったら切ってくれたの。Pちゃんの机に飾ろうと思って。あそこ、殺風景だから」
部屋の隅から声が上がった。
prowler「や~、ありがとう」
らぶ「あっ、Pちゃん二人いるんだったわ。忘れてた」

戸口から声が上がった。
「俺はいいからそっちに飾ってやれ。もう一人のPがいじけてるぞ」

pincompがライフルを手に立っていた。
麦「・・・帰ってきたのか」
pincomp「まあな。紹介したい奴がいる」
らぶ「だっ、誰その人? まさかPちゃんの」
pincomp「そう、そのまさか。俺のセクシースペシャルビ~ムでコロっと寝返った、Y!政府の女スパイだ。手懐けるまでにアレコレ小一時間・・・」
エライザ「ちょっと!ヘンな紹介しないでよ!!」

エライザを加え、「ミナト」に11人のブロガーが揃った。
エライザの話は衝撃的だった。
Y!王国の中でも、B地区の治安だけが異様に悪いこと。
Y!政府はこの現状を把握しながら、小人退治に追われるばかりで、元凶を突き止められず手をこまねいていること。
B地区の治安回復のメドは立っていない。見通しは絶望的――

かみやん「やりきれませんね・・・」
ゆずゆ「それでもここに居る意味って、なんなのかしら・・・」
RIKU「引越しちゃえばいいんだけどね~。みんなで引っ越す? G共和国とか、F連邦とか、H自治区とか」

エライザの顔が曇った。
エライザ「待って。いえ、勿論、あなた達にはその自由がある。でも希望を捨てないで欲しいの。ここに残って戦って欲しいの。そう望んでいる人間がいるのよ、政府の中にも」

pincomp「政府に義理立てする気は無い。馬鹿馬鹿しい」
エライザ「そんな・・・だって、さっきは」
pincomp「俺は撃たれた借りを返しに来ただけだ。なめたマネをした奴を後悔させてやる。あんたに頼まれて戻ったわけじゃない」

沈黙していた麦が、口を開いた。
麦「それでいいんじゃないか。俺達はどこにでも行ける。去るも自由、だが残るも自由だ。残りたい奴が残ったらいい。その意味は自分で見つけるものだろう」

11人はうなずいた。

らぶ達がエライザの歓迎会の準備を始めた。
活気付く皆から離れ、窓辺に立つpincompと麦。

麦「みんな楽しそうだな。花が増えるのはいいことだ」
pincomp「花ねぇ。俺の帰還は・・・忘れられてるな。ま、いいか」
麦はpincompに手を差し出した。真面目な顔で。

麦「そうだ、言い忘れてた。お帰り・・・いや、ありがとう」
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携帯が鳴った。SMからだ。

SM「pincompさん、請求書送っときましたよ」
pincomp「カネの話からするな。何を付けたんだ」
SM「えーと、まずはネットと、それから・・・」

かつてその狙撃の正確さで恐れられていたpincompも、今は丸腰だ。
G地区では武器を持てない。それがここのルール。
そのかわり小人はいない。Y!恐怖政治の影は薄く、住人達もみな温和だ。

pincomp「B地区・・・戻ってもいい・・・いや、ここも悪くない」

適当に時間を潰し、隠れ家に帰った。

扉を開けようとして、手が止まった。中で人の気配。
身を守る銃は無い。自分の腕だけが頼りだ。
音を殺し扉を開け、目を疑った。

部屋の中央に巨大なネットがぶら下がっていた。
中にはダークスーツに身を固めた女。
下にハイヒールが落ちていた。そしてライフル銃も。
この女、見たことがある。
確かターゲットに挙げていた、Y!政府高官の秘書・・・

pincomp「意外な獲物が釣れた」
?「降ろしなさい!こんな子供だましで勝ったつもり!?」
pincomp「子供だましに引っかかったのは誰かな。俺は麦みたいに、女だからって手加減したりはしないぜ」
?「なっ、何をする気」
pincompは壁に手を伸ばした。パネルにボタンが幾つも並んでいる。
pincomp「あ~なるほど、このボタンが手錠、これがロウソク。あいつ趣味に走りすぎだぞ。お、これがあれか、セクシーpincompスペシャルビ~ム!」
?「バカ、ヘン××、××××××!」

解放した女は、エライザと名乗った。
くしゃくしゃになった髪を掻き上げ、恨めしそうに言った。
エライザ「絶対に忘れないわ、今日の屈辱」
pincomp「嬉しいね。で、用件は?」
ライフルを抱き、pincompは弾を数えた。多くは無い。
エライザ「それを渡しに来たの。あげるわ」
pincomp「どういうことだ。確かあんたは、Y!政府の・・・罠か」
エライザ「あなたを必要としている人間がいるのよ。あなたが思っている以上にね。それを持ってB地区に戻りなさい」
pincomp「俺に命令するな。ネズミ講に勧誘されるより腹が立つ。わけを話せ」
エライザ「わけは・・・いいわ、話してあげる」
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夜、8時を過ぎた頃。
B地区の通りが賑わいだす。街に活気が溢れる。
だがすぐに、それは、怒声にまみれた混乱の渦へと変わる。

表通りから、どこかの玄関の扉を激しく叩く音がする。悪態とともに。
通行人1「ちきしょー、なんで開かねぇんだ、バカヤロー!」
通行人2「毎晩毎晩、いいかげんにしやがれ!」

秘密結社「ミナト」の窓から、表通りを眺める麦とjiwer。
jiwer「おやおや、また小人か」
麦「今夜もひどいな。どこも開かないようだぞ」

Y!王国の夜は危険極まりない。小人の活動時間だ。
どの家のドアも開かない。自分の家にすら帰れないのだ。
それでも果敢に夜遊びに出た住民達に、さらなる受難が待ち受ける。

行く先々で扉が開かない、
開いたと思ったら真っ白のワープゾーンへ放りこまれる、
やっと友人に会えたと思っても声が出ない、
すぐそこに見える相手に、たった一言さえ届けられないこの歯痒さ!
街は住民達の怨嗟の声で満ちる。「このDoAhoo!」

jiwerが、表通りの人影に気づいた。
jiwer「おや、お帰りのようですね」

玄関の扉を開けに行くと、めいでんが扇子をパタパタさせ立っていた。
めいでん「や~ここはひどい所だ、やれやれ。あ、鍵は開けといてね」
jiwer「鍵なんか掛けてませんよ。小人です」
めいでん「またかい。参ったね。G地区はいいよ~。道路はスイスイ、扉は普通に開くし、小人の気配も無い」
jiwer「またpincompさんの所ですか。そういえば一緒に行ったRIKUさんは?らぶさんも」
めいでん「あっちのほうが快適だってさ。今夜は帰って来ないかもね」
麦「・・・」

部屋の隅で、ゆずゆが手を握り締めた。
ゆずゆ「麦さん、最近元気がないわ。なんだか可愛そう」
prowler「藪の中だね」
ゆずゆ「??」
prowler「蚊はいそうだね、カワイソウダネ・・・ゆずゆちゃん、お茶ちょーだい」
ゆずゆ「自分で入れなさいッ」
12/05|episodeコメント(1)トラックバック(0)TOP↑
「G地区」の人気の無い裏通り。その一角に、汚れた廃ビル。
jiwerは暗い階段を降り、突き当たりの錆びた扉を開けた。

jiwer「本物ですか?それとも幽霊?」

裸電球ひとつ燈る薄暗い部屋。
例の男が、テーブルに脚を投げ出し椅子を揺らしていた。

pincomp「勝手に殺すな」
jiwer「家出・・・じゃありませんよね、当然」
pincomp「アパートに帰ったら部屋ごと消えてやがった。ま、ここも悪くない。いい隠れ家だろ?」

jiwerの後ろから、RIKUが現れた。
RIKU「アパートの跡地を解析しといたよ~。アレは小人じゃないね」
pincompがシャツをはだけて見せた。脇腹に弾の跡。
pincomp「ボーッと立ってたら撃たれちまった。気が付いたら袋詰めされて海の上さ。さすがに焦ったぜ」

RIKUの後ろから、かみやんが現れた。
「プロの仕業ですね・・・」
かみやんの後ろから、麦が現れた。
「海に沈められなかっただけマシだな」
麦の後ろから、らぶが現れた。
「いや~ん、痛そう~、Pちゃん大丈夫だった?」
らぶの後ろから、SMが現れた。
「いいな~俺もSちゃんと呼ばれたい。Mちゃんでもいい」
SMの後ろから、prowlerが現れた。
「大バカ者!夜中にメールするな!心臓に悪いじゃないか!」
prowleの後ろから、ゆずゆが現れた。
「元締めの着メロ、趣味悪すぎですぅ。銃の発砲音だなんて」
ゆずゆの後ろから、めいでんが現れた。扇子で顔を煽っている。
「おお~、こんなところにいたか。G地区とはやるねぇ。しかしここ、熱くない?ぱたぱた」

人口密度が一気にあがった小狭い部屋。不快指数95。
pincomp「全員いっぺんに来るな~!」
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2005年7月8日
pincompが突然姿を消した。

秘密結社「ミナト」に衝撃が走る。

らぶ「ばーびぶべqあwせdrftgyふじこlp ~」
ゆずゆ「らぶさん、壊れてる場合じゃありません。探さないと」
SM「何か痕跡が残っているかもしれない。探してくる」

部屋の隅でめいでんとかみやんが頭を寄せ合う。
かみやん「小人の仕業かな・・・」
めいでん「あのpincompが小人ごときで消されるとは思えないな」

極東の島国「Y!王国」は危険地だ。
諸外国からは渡航禁止命令が出ている。

外出禁止令が連日のように出される。
家の表札が勝手に「0」に変わる。
家の中の荷物がごっそり無くなる。
住民は、誰がやっているのかわからないそれらの不可解現象を、「靴屋の小人」になぞらえ「Yの小人」と呼んでいた。

住民が行方不明になったという噂も、珍しくない。
だが、まさか、あのpincompが?

SMが血相変えて飛び込んできた。
SM「アパートを見てきたが、部屋ごと消えていた。小人の仕業だ」
麦「いや、違う」

麦は、壊れたまま呆けているらぶの肩にそっと手を置き、続けた。
「国外退去処分を食らったようだな」
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らぶ女史の跡を継ぎ、私、わたりとりが「あぶないブロガー11」をお届けいたします。
元ネタはこちら

※不定期更新
※完結保証不可能
※出演者殿、無礼失礼斬捨御免

当ブログは、出演者以外のかたは楽しめません。あしからず。

以下、出演者紹介
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